日本では関西の兵庫県西宮市に2019年3月29日に1号店がオープンし、超大型スポーツ用品店として話題になりました。
関東地区での出店を待ち望んでいたところ、約1年以上経過後、2020年5月22日に日本2号店目を千葉県幕張に首都圏に初出店を果たしました。
ここは奇しくも、同じフランスの大型スーパー「カルフール」が進出した地に再び、リベンジと言わんばかりに同店がオープンしました。
残念ながら、西宮店は2022年6月19日、幕張店は2022年7月10日閉店しました。
今後は引き続き自社ウェブサイト、デカトロン公式楽天市場店やナチュラム(キャンプ用品等ネット販売)などの販売網で商品販売を継続するので安心ですね。
店舗営業していた時はとにかくあらゆるジャンルのスポーツ用品がカテゴリー別に配置されていて、とても見やすかったです。
ご参考にして気になる商品があれば、取り扱いのあるネット販売をご利用してみてください。
大型スポーツ用品店「デカトロン」とは。。。
「デカトロン」は2020年5月現在、世界61カ国に約1700店舗展開する世界最大のスポーツ用品店です。
スポーツごとにオリジナルブランドを立ち上げて、80種以上のスポーツ製品を取り揃えています。
フランス発祥の大型スポーツ用品店「デカトロン」とは
1976年フランス・リールに1号店がオープンし、2015年日本では公式オンラインストア(EC)がスタートしました。同年全世界で店舗数が1,000店舗達成しました。
2019年には、グループ売上高は約1兆5000億円に達しました。
市場の反応を見ながら、日本への出店を検討しました。2019年3月兵庫県西宮市の「阪急西宮ガーデンズ」に出店した日本1号店に続き、イオン幕張に2020年5月首都圏へ初進出しました。
キャンプをはじめカテゴリーごとに約40種類、1万3,000点以上のアイテム分かれており、目的別で大変見やすいレイアウトです。
また、内装やスタッフのユニホームもロゴ同様、白とスカイブルーを基調に清潔感にあふれていて、各ブース担当のスタッフは、丁寧にわかりやすく説明してくれます。
他の大型スポーツ用品では、売場面積の割にスタッフは不足しています。
アドバイスや質問をしたくても、周辺にはスタッフがおらず、客自身がスタッフを探したり、会計レジまで行ってスタッフを呼んでくるといったこともあります。
これでは、せっかく店舗を訪問しても、購買意欲は低下してしまいます。
店舗側としては、人件費を抑制したいものの、機会損失があることも認識してほしいです。
しかし、デカトロンは、各ブースにはスタッフがお客様から見える位置にいるので、すぐに声がけすることができました。
1号店・2号店の情報
店舗名 | デカトロン西宮店 | デカトロン幕張店 |
住 所 | 兵庫県西宮市高松町14番2号阪急西宮ガーデンズ本館3F | 千葉県千葉市美浜区ひび野1-3 イオン幕張1F |
売場面積 | 約1,800㎡(545坪) | 約2,500㎡(756坪) |
営業時間 | 10:00~21:00 | |
問い合わせ先 | 0570-072-345 | 0570-072-346 |
URL | https://www.decathlon.co.jp/ |
1号店(デカトロン西宮店)
2号店(デカトロン幕張店)
開店から4ヶ月経過した店舗を視察
2020年5月22日に「デカトロン」の2号店目が、首都圏に初出店しました。OPEN時は平日ということもあり、スロースタートした感じで混雑は見られませんでした。
そこで今回は、OPENから4ヶ月経過した同店をあらためて訪問し、キャンプ用品を再度チェックしてきました。小物関係ではが品薄の商品もあり、注目度が伺えました。
同社のキャンプブランド「QUECHUA(ケシュア)」は、キャンパーにとっては、お手頃な価格帯といえます。週末は特にファミリー客の来店が多く、テントを買っていくお客様を多く見かけ、キャンプシーズンの到来を実感しました。
テントを選ぶ際には、なにを重視するか人それぞれですが、ソロキャンパーや初心者にとっては、簡単に組み立てて、片付けが楽なものを選ぶとよいでしょう。
実際キャンプ場では、コールマンやスノーピークといった有名ブランドのテントばかりが目立っています。
確かに、このブランドのテントを所有しているキャンパーは、ブランド力や安心感で買うケースが多いです。
しかし、設置が楽で撤収時間の早さを重視した方はどれだけいるのでしょうか。
簡単に組み立てて、片付けが楽という視点では、この「QUECHUA(ケシュア)」は、まさに当てはまります。
テント購入の選択肢は、設置が楽で、撤収時間が早く、値段も手頃であることから、一度試してみる価値は十分あります。
気になった方は、是非店舗で現物を見て触って確かめることをおすすめします。
ちょっと変わった?!こんなブースを発見!
いろんなジャンルのスポーツがありますが、普段見慣れないスポーツを発見しました。
中でも注目したのは、「カヤック」「ボディビルディング」のコーナーです。
こんなジャンルをブース展開していることには、正直驚きました!
通常の大型スポーツ用品店では、サッカーや野球、ゴルフといったメジャースポーツの商品を豊富に取り揃えています。
でも、デカトロンには、「カヤック」「ボディビルディング」というまだ知名度があまり高くないスポーツジャンルもあり、販売商品も豊富に展開しています。
あまりメジャーでないスポーツでも、店舗スタッフに話をうかがってみると、自然と興味が湧いてくるものです。
カヤックの中でも、特に目を引いたのが、SUP(スタンドアップパドルサーフィン)です。
SUPとは、ボードの上に乗り、パドルを使って漕ぐスポーツです。初心者でも1~2時間も練習すれば、簡単に立ってできるそうです。写真に写っているグリーンの長いものがボードです。
ボディービルディングのブースには、ダンベルはもちろんのこと、マッチョな方が着るタンクトップ(アクセサリー)や筋膜リリースに使用するローラーもありました。
普段見慣れないスポーツでも、こちらに立ち寄ってみると、興味のなかったジャンルに引き込まれてしまうかもしれません。
注目のCAMPブースを探索してみよう!
代表的なキャンプブランド「QUECHUA(ケシュア)」と登山やトレッキングを目的としたブランド「FORCLAZ(フォルクラ)」が存在する。
では、どんなグッズが展示されているのか、ブース内をチェック!!
おすすめのテントを確かめる
QUECHUA(ケシュア)」ブランドの看板商品、キャンプワンタッチテント2SECONDS EASY FRESH&BLACK2人用(¥17,900)です。
とにかく設営&撤収の早さがウリで、私もとても気に入った商品のひとつです。
このテントの特徴は、設営時に両サイドのひもを引っ張るだけでテントが開きます。
そして、撤収時には、両サイドボタンを押して畳むだけという画期的なアイデアを盛り込んだものです。
特に、初心者キャンパーは、有名ブランドのテントを購入して、初めて設営と撤収する時には、事前練習してきたとしても、時間は思った以上にかかります。
また、買ったテントをいきなりキャンプ場で開封して、説明書を見ながら、悪戦苦闘しているキャンパーを見かけます。
なぜ、もっと設営撤収の楽なものを選ばなかったのか、残念でなりません。
私自身も悪戦苦闘しながらキャンプ経験をしてきたキャンパーの一人です。
「QUECHUA(ケシュア)」のこの看板商品を店舗に立ち寄って、設営&撤収を実演してもらえれば、その良さが一目で分かってもらえるはずです。
※画像の商品は、3人用のテントです。
小物グッズもお手頃
キャンパーにとっては、ギアにお金をかける人はいても、小物グッズにまで高いお金をかける方は少ないと思います。
今回気になったのは、ランタンキャンプランプBL40(¥740)とキャンプ1人用ステンレス製クッカーセット(¥1,990)です。とにかくお手頃な価格には驚きました。
※上記のクッカーセットは2人用のものです。
低価格の秘密には、6つのポイントがあります。
自社での研究開発 | 社内に自社ブランドを設置して、資源と革新性や開発力を蓄える |
統合されたデザイン | マスマーケット製品をデザイン化し、コスト削減を図る |
製品の製造 | サプライヤーとの長期的なパートナーシップ構築により生産性向上 |
物 流 | 物流を管理しそこへ投資することで、コスト削減し、環境負荷軽減 |
お客様ファースト | お客様のニーズを応えるよう製品を最適化する |
ビジネスモデル | 統合型ビジネスモデルにより利益率を低くする設定が可能 |
似たようなビジネスモデルを展開している外国企業を思い浮かべます。
それは、北欧スウェーデン発祥の家具・インテリア販売店「IKEA」(イケア)です。
出典:https://www.ikea.com/jp/
商品のデザインがシンプルかつ低価格を実現。自社商品の開発、物流面の徹底的なコスト削減を行い、顧客ニーズに合った格安の組立て式家具販売を行っているのが「IKEA」です。日本の顧客志向に合わせて2020年6月8日には初の都心型店舗を東京の原宿にOPENし、新たな展開を始めた。
デカトロンの小物の商品、価格帯、陳列棚を見た時、イケアと共通する点が多く、大変興味深いものがありました。
他の大型店舗となにが違うのか?<キャンプコーナー>
幕張地区には同じイオン系列のショッピングモールに大型スポーツ用品店が存在する。
フランス発祥の「デカトロン」と米国発祥の「ザ・スポーツ・オーソリティ」では、一体何が違うのでしょうか?
他の大型スポーツ用品店と比較
幕張地区には、「イオン幕張新都心店 アクティブモール」内、イオン(株)と米国ザ・スポーツ・オーソリティ社と提携した「ザ・スポーツ・オーソリティ」が出店しています。
出典:https://www.sportsauthority.co.jp/
店舗面積は、15,523㎡(約4,700坪)で国内最大級の売場面積です。デカトロンの8倍以上の広さと充実した品揃えには圧巻です。現在全国165店舗展開中。(2020年2月末)
この両店舗の違いは、「デカトロン」が自社開発商品(低価格)がメインであるのに対して、「ザ・スポーツ・オーソリティ」各メーカーの商品(一部を除く)を販売しています。
これからキャンプを始める方にとってギアや小物を購入する時、キャンパー自身がどういうキャンプ目指したいのかによって立ち寄る店舗が決まってきます。
例えば、キャンプギアから小物まで「コールマン」で取り揃えたければ、直営店舗や「ザ・スポーツ・オーソリティ」(アドバイザリーショップ)でじっくり見て回って、ショップスタッフさんのも話を聞いてみて、納得したモノを購入するのがよいでしょう。
メーカー品にこだわりがなければ、「デカトロン」のキャンプ商品は、キャンパーの思いがよく分かる商品ばかりです。実際に店舗へ足を運んで現物を目で見て触ってみましょう!
まとめ
「デカトロン」は、キャンプをはじめカテゴリーごとにブースレイアウトされていて、大変見やすくて分かりやすいレイアウトでした。
各ブース担当のスタッフさんも、丁寧にわかりやすく説明してくれるのも特徴でした。
有名キャンプブランドにこだわりがなければ、「デカトロン」のキャンプ商品は、キャンパーの思いが分かる商品が満載です。お値段もお手頃価格です。
あなたもキャンプギアの1つに「デカトロン」アイテムを加えてみてはいかがでしょうか。