【保存版】クルマの売却で高額査定を引き出す㊙戦略と交渉術

一昔前はお目当ての新車や中古車を買う際、ついでに愛車を引き取ってもらうというのが一般的でした。そこにはクルマを高く売るという概念がないまま、乗り換えていました。

しかし、近年はクルマ買取の専門業者が乱立し、買取店で愛車を高く買ってもらうことがスタンダードになってきました。

そこで、今回は買取業者さんより高額査定を引き出すために必ずやっておくべき戦略と交渉術を実体験に基づいて解説して参ります。

異常事態が続くクルマ市場の現状とは

2019年3月以降、日本では新型コロナウィルスの感染者が爆発し、世界全体も新型コロナウィルスに侵されて経済活動が完全に麻痺してしまいました。

特に観光、旅行、飲食業界が大打撃を受けたことは言うまでもなく、クルマ業界においても半導体不足の影響から、ついに新車が欲しくてもすぐに買えない時代が到来しました。

また、その余波（クルマが欲しい人、買い替えたい人）が中古車市場へどっと流れ込ん為、中古車価格が異常に高騰しているのが実情です。とにかく販売価格があきらかに高い値段で売られているのが散見されます。

中古車に乗り換えたい方にとって、コロナウィルスの収束時期や半導体不足解消の兆しが見え始めても、新車の在庫不足がすぐには解消されず、中古車市場価格の高止まりという異常事態は長期化の様相を呈しています。

つまり、いますぐ乗り換えを考えていなくても、この状況を気に留めておく必要があります。高額買取においても市場の動向に大きく左右されます。動向にはご注意が必要です。

そこで、最新版のクルマを高く売る戦略について、動画に凝縮してみました。実際に買取専門店さんとどんな会話をしているのかマル秘映像もあります。よろしければご覧ください。

愛車の価値（値段）を把握しよう

まずは、大事な愛車をディーラーで下取り査定をしてもらいに立ち寄ってみましょう。

すぐに買い替えの予定がなくても、営業マンは月間○台下取り査定をするノルマがあるらしいので、嫌な顔をせずに査定をしてくれるはずです。

査定を依頼したディーラーに次の買い替え候補車があれば、下取り査定金額と同時に契約以後の納期を必ず聞いておきましょう！これは売却から納車までのスケジュールを組み立てる上で、絶対に必要な要素だからです。

また、後々の買取査定をしてもらう時のベース金額（最低売却額）になるので、しっかりと押さえておきましょう。

ディーラーで下取り金額を知ろう

ディーラーで下取りを依頼した際、次のクルマの納車日までの売却金額となります。なので、査定日で把握した下取り金額は、相場より数カ月先の納車月を見越した値下がり額を査定価格として提示されることが多く見受けられる。

ディーラーで下取りに出すと査定金額は買取専門店より低くなるものの、この点だけは安心感があります。

また、買いたいクルマが、愛車と同じメーカーの場合、ディーラーでも高く買い取ってくれるケースも稀にあります。なぜならば、自社の中古車販売網があるので価格をコントロールしやすい点、他メーカーへの顧客流出を防ぎたい点が主な理由です。

買取専門店を利用する際のメリット・デメリット

いままでは買い換える時、「クルマを売るのは面倒だ」という理由から、ディーラーへ下取りに出している人がほとんどでした。

そんな経験のある方は、残念ながら数万円～数十万円は損しているかもしれませんよ！

でも、いまではディーラーで下取りに出すよりも、買取専門店に売却する方が高額になることがかなりユーザーに認知されてきたため、買取専門店も様々なサービスが出てきました。

買取店で愛車を売却する方法には、大きく分けて「一括査定」と「個別査定」の2種類があります。

一括査定のメリット・デメリット

マスメディアでも買取専門店の広告や宣伝を目にしない日は無いくらいです。実際、買取店に連絡しようと思った時、ネットで検索すると、「かんたん一括査定〇〇秒」というネット広告が気になりますよね。

また、実際に買取査定を利用された人が、何社に買取り査定（業者依頼数）を依頼し、依頼した社数によってどれだけの満足度があったのかアンケート調査（全国の男女2,638名に「車の売却に関する調査＜実施期間：2022年1月29日～1月31日＞）を行った機関がありました。

出典：日本トレンドリサーチ（https://trend-research.jp/12323/）

上段の表は、買取業者さん1社だけ利用された方が46.2％です。2～3社利用された方も20％台です。まだ1社だけで買取査定をしている方が多いのでしょうか？

下段の表では、利用された買取業者さんの数に応じて、「満足」、「だいたい満足」の割合を表したものです。6社以上が73.1％という高い満足度となっております。3～5社でも60％台の満足度があります。ここを目標としてみてはどうでしょうか。

とにかく無理せず、あなたにあった方法で愛車の高額査定を狙っていきましょう！

そこで、一括査定サイトを利用する時のメリット・デメリットについての要点を紹介させていただきます。

デメリット

まずは、ネット検索して買取サイトにアクセスします。そこでは、あなたの愛車情報や連絡先等入力し、クリックした瞬間、真っ先に買取業者からあなたの連絡先には怒涛の如く電話がかかってきて驚くはずです。

一度でも経験してしまえば、どうってことない（私の経験談）ですが、初めての方にとっては、相当ビビってしまう体験かと思います。

交渉があまり得意でない人や面倒くさくて対応したくない方は、一括査定の利用をやめておいた方がいいです。よって、別の手段を検討するしかありません。

でも、どうしても一括査定を利用して得したい方は、複数社の電話対応もなく、交渉が苦手な方にも、電話と査定が1社のみ！オークション形式なので愛車の高額査定が狙えます！

オススメはこちらで査定してみてはいかがでしょうか。

一方、別の手段として上記のアンケート結果にもあったように1社（+α）で個別査定してもらう方法もあり、考えられるものは2つあります。

①個別に買取店で査定してもらう

②数軒の買取店を駆けずり回る

どちらの方法にしても、一括査定よりも余計な時間と手間がかかるデメリットがあることもお忘れなく！

いずれの場合においても、相手と交渉しなければならない場面は出てきます。手間と時間と労力がかかることは覚悟しておいてください。

でも、これを制すれば、きっと高額査定を勝ち取れることでしょう。

メリット

確かに「買取専門店から電話がバンバン鳴りまくって、一括査定サイトはウザいので利用したくない」と言う人も大勢いることでしょう。

でも、実はこれが高額査定を勝ち取れる「絶好のチャンス」なんです。

もちろん、個別に買取店で査定をして値段を比較し、高額で売却できるケースもあります。

おトクになるなら、電話応対の手間や査定時の時間待ちなんて大したことではありません。

つまり、アルバイトするよりも短時間でおトクに稼げてしまう訳ですから★

新車を購入する際、交渉の山場で、あと1万円の値引を粘って交渉するよりも、わずかな時間とチョットした手間を惜しまなければ、きっとメリットが得られはずです。

でも、高額査定を狙える時期(ユーザーがクルマを欲しがる時期＝その前に売れる在庫を仕入れたい買取業者さん)を考慮して売却しないと、高額を勝ち取ることは難しくなります。

もちろん、時期にかかわらず、愛車を手放すのが確実に決まっていれば、あなたの本音を買取専門店のスタッフへ直接ぶつけてみてください。そうすれば、相手も本気モードの査定をしてくれるはずです。

なので、「希望額〇〇円を上回る金額提示をしてくれたら、即決も考えますよ！」という交渉カードが使えます。是非トライしてみてください。

一括査定は「入札方式」で決着させよう！！

一括査定のサイトから電話応対した3～4社に対して、あなたが決めた出張買取日時に一斉に来てもらい、愛車の査定をしてもらいましょう。

おすすめのサイトはこちらです。

そして、各社査定金額の見積もりが終了したら、名刺の裏に査定金額を記載してもらい、あなたに手渡したら、その場を退散してもらいます。

つまり、「入札方式」にして一番高い買取専門店に連絡をして売買契約を締結すれば、OKです。

また、契約締結後に売買金額に難くせをつけて値切ってくるようであれば、その買取業者さんとの契約は即刻キャンセルして別の業者さんと交渉しましょう。

大手買取業者さんであれば、諸々のリスクは回避できます。（値切りなどしてきません。）

確かに入札方式の段取りは面倒です。でも、高額査定を勝ち取れた時には心の中でガッツポーズしちゃってください！すぐに一番査定金額の高かった買取業者さんへ連絡をして早めに決着（売買契約）しちゃいましょう。

なによりも「あなたが一番得をすれば良い」わけですから！！

買取業者と個別交渉する時の戦略

毎回入札方式にしていると手間暇かかりますよね。売却までに時間がない時や中古車の買取価格が高騰している時には、これまで売買実績のあった買取業者さん2～3社を選んで個別に査定してもらう方法もあります。

ここでも重要になってくることは、ディーラーでの下取価格の把握、ネットで同車種の販売価格を調べておくことは最低限しておきましょう。

また、週末は混雑が予想されますので、事前に日時予約をしておくか、平日に時間があれば買取店でいろいろと話ができたりもします。

ただし、一番気をつけるべきことは、”店長”（買取の責任者）と直接話をすることをオススメします。

とにかく、個別交渉の場合、各買取店で査定の話をする時には、店長を指名した方が確実に早く決着（希望金額により近づく）がつきます。

つまり、買取店に愛車を持ち込んで査定してもらった場合、「店長の采配」次第で高額査定を勝ち取れるか否か決定します。特にSUVなどの人気車種であれば」、高額買取額が期待できます。

マル秘交渉術を暴露します

これまで一括査定や個別査定で交渉する際、どんな会話のキャッチボールをすれば、買取交渉がスムーズに進むのか、このポイントを知りたいと思いますよね。

これまで数々の査定業者さんと交渉してきた経験を基に交渉術を暴露しちゃいます。

ただし、すべての交渉場面に役立つ訳ではなく、あくまでも有利な条件を引き出す方法にすぎません。ご了承ください。

①ネットで一括査定サイトにクリック後、一斉に電話がかかってきた時の対処

対処法①

実際に電話してくる業者はだいたい5～6社です。（速攻の電話以外にも時間差での連絡やSMSを使う業者さんもいます）あらかじめ出張査定日時を設定しておいて、3～4社の業者とアポイントを取ります。 ※夜中にクリックしたら大変なことになります。やめた方がいいです！ アポイント終了以降、電話がかかってきた業者さんに対しては「買取相場を知りたかっただけだったので、売却時期が決まったらまたお願いしますね」、「複数の業者さんと連絡が取れたので、今回はごめんなさいね」と言って断ればOKです。ゴリ押しの業者には、「いま申し上げたとおりなので、今回はごめんなさいね」と繰り返せばOKです。

②売買が決定したら、愛車はすぐに引き取られてしまい、 代車は貸してくれるのか

対処法②

売買契約する前に、業者さんは引き取りのタイミングについてあなたの要望を聞いてもらえることが多いです。ただし、業者さんが早めの引き取りを条件(早くて7～10日以内)に出してきた場合、高額査定（他社より高額査定の可能性大）を提示してくる可能性が高いです。※すぐに自店で販売できる自信があるからなのでしょうか？！ すぐに引き取りの場合、「引き渡し日は業者さんの希望日程で構いません。代わりに代車を〇〇日間貸してください。可能でしょうか？」と必ず交換条件として、代車を出してくれるように頼んでみましょう。 最低でも2週間～最長1ヶ月程度は無料で貸してくれるところもあります。一番高額査定出してくれた業者さんなら、多少の無理も聞いてくれるはずです。とにかく相談すれば、できること、できないことがハッキリします。必ず確認してみましょう。 ただし、代車の返却時、「ガソリン満タン返し」はマナーです。忘れず対応しましょう。 一方、数ヶ月先の引き渡しとなると、業者さんも本気の査定額を出してくれません。一括査定サイトにエントリーのタイミングは愛車の引き渡しから逆算して納車の1ヶ月前くらいがベストです。 スケジュール的には納車日の1～2日前の都合のいい日に引き取ってもらうように調整できれば最高のネゴシエイターです。

③ローンや残クレの途中の場合でも、愛車を売却できるのか

対処法③

基本的に快諾してくれます。ただし、売却が決まったら残債を精算しなければなりません。念のため「買取業者さんに手数料の有無」を確認しておきましょう。 もし査定金額が残債額未満の場合（不足額）には、買取業者さんの指定口座に差額分を期日までに振り込なければなりません。 逆に、残債以上で愛車が売れた場合には、プラス分の差額があなたの口座に振り込まれることになります。よって、この金額を次期購入車両の頭金に回すことができます。

④入札方式にして、集合した買取業者さんに伝えておくことは？

対処法④

事前にディーラーでの下取り金額の把握とネットで愛車と同じ車種がいくらで販売されているかも事前に把握しておきましょう。 販売価格の中には業者さんのマージン（店頭販売価格の15～20％の利益）を引いた金額と下取り査定金額に大きな違いがあるようならば、当日何も言わなくて査定を始めてもらいましょう。 でも、金額に開きがあまり無いようなら、「今回下取金額〇〇円以下の場合、愛車を売らない」旨を伝えてもよいでしょう。面倒なら、何も言わなくてもOKです。 結果的に、下取り額よりも買取額が一番高い業者さんに売却して、あなたが得をすればいいことですから♪

まとめ

コロナ禍が収束してきたものの、やるべきことは何も変わりません。

これまでお伝えしてきたように、以下の順序で事を進めていけば、交渉はうまくいくはずです。

①ディーラーで下取り査定金額と納期を聞いておく。

②納車の1～1.5ヶ月くらい前にネットで一括査定にエントリーしたら、3～4社の買取業者さんと同一日時で必ずアポイントを取ること。

③買取店さんが集合し、査定終了後に名刺の裏に査定金額を書いて提出してもらう「入札方式」を実行すべし！

④一括査定が嫌いな方や面倒な方は、個別に買取業者さんと交渉して高額査定金額を比較してみましょう。

それでは、あなたの健闘をお祈りしています。