昔はバイクに乗っていたけど、今は乗らなくなってしまった。でも、たまには乗ってみたいと思いませんか?
いまやバイクもレンタルできる店舗が増え、自動車と同様、気軽にレンタルできる時代に突入しました。
でも、バイクをレンタルしたくても、どうしたらよいのか?よく分からない方も多いかと思います。
そこで、レンタルバイクの予約方法や注意すべき点について詳しくご紹介していきます。
バイクを所有している方も所有していない方も、是非、気になっていたあの一台に跨って気軽にレンタルバイクで出かけてみませんか!!
バイクをレンタルするとは。。。
一昔前までは、「バイクは買うものだ!」という固定概念がありました。
なぜなら、現代より中古車両の流通台数が少なく、車種も限られていたため、新車を購入する時代背景がありました。
そのためバイクを「レンタルする」という考えは、全くありませんでした。
車はレンタカーが普及浸透しているように、近年バイクもレンタルできる店舗が増加し、気軽にバイクで走れるようになりました。
事情によって所有できない方、いろんな車種のバイクを乗り比べてから購入を検討している方など十人十色です。
乗りたい時にすぐにバイクに乗れるようになり、ホントに嬉しい時代になりました。
その中でも、特に人気のあるバイクは、車検のない250cc以下クラスの車両です。
・HONDA「ハンターカブ」
・YAMAHA「トリシティー」<前輪2輪、後輪1輪>(但し、300ccを除く)
・SUZUKI「V-ストローム」
・KAWASAKI「ZX-25R」
最近では、かつて若い頃バイクに乗っていた方が、再びバイク乗りに復帰する「リターンライダー」と呼ばれる40~60歳代の方が多くいます。
彼らこそが、いまやバイク購入の中心層になっているのが実情です。
そんなリターンライダーやバイクに乗ってみたい方は、購入する前に、一度レンタルしてみて、自分に適した車両かどうか、いろいろと乗り比べてみてはいかがでしょうか。
決して安い買い物ではないので、納得してから購入しても遅くはありません。
では、実際にバイクをレンタルするにはどうしたらよいのか、ご紹介します。
レンタルバイクはどういうシステムなのか?!
レンタルするには、国内の二輪免許を取得している20歳以上の方ならば、誰でも利用できます。未成年の場合、親権者の同意が必要となります。
出典:https://www.rental819.com/
レンタルの方法は簡単です!インターネットから直接申し込む、もしくは専用の電話番号へ連絡すれば、予約することができます。
インターネットで申し込む場合、借りたいバイクごとに空き日程が一目で確認できます。予定が合えば、すぐに予約を入れてみましょう。
レンタル代の支払いは、クレジットカードがほとんどです。予約申し込みの際、確認してみてください。また、当日レンタルする際には、クレジットカードが必要になりますので、必ず持参しましょう。
レンタルする際に注意すること!
当日準備するもの
当日、レンタルする店舗へ行く際には、必ず運転免許証(有効期限のあるもの)を持参しましょう。これを忘れてしまうとバイクをレンタルすることはできません。
併せてヘルメット、グローブ、バイクの運転に相応しい服装(長袖・長ズボン)、シューズを履いていきましょう。
気温が30℃を超える真夏であっても、サンダル、Tシャツ、短パンは転倒した際、大怪我につながってしまうので厳禁です。
店舗によっては、ヘルメット、グローブ、携帯ホルダーを有料で貸出している店舗もあります。事前に確認してみてください。
手ぶらでレンタルバイクを楽しめちゃいます!
高速道路を利用する場合には、ETCカードを必ず持っていきましょう。借りたいバイクにETCが使えるのかどうか、事前に確認しておくとよいです。
ただし、ETCカードを店舗では借りることはできませんので、忘れないようにしましょう。
タンデム(二人乗り)走行する場合、特に女性を乗せて運転する場合、足下はパンプスやハイヒールは絶対にNGです。あらかじめタンデムする方に連絡をとって教えてあげましょう。
レンタルバイク店へ来店する際
当日予約したバイクをレンタルする際、指定された店舗へバイクで行って、無料で置かせてもらえることもありますが、なるべく公共交通機関を利用した方がベストです。
なぜなら、店舗によって駐車スペースが狭かったり、無かったりする場合があります。
自家用車で行く場合、店舗に駐車スペースが確保できず、近隣の有料駐車場を利用しなければならないケースもあります。
せっかく安くバイクをレンタルできるのに、駐車料金まで支払うのは、もったいないです。
また、一日レンタルすると、慣れないバイクの運転で疲れが出てきます。帰りの運転で居眠りして事故を起こさないためにも、公共交通機関の利用をおすすめします。
気になるレンタルバイクの保険は?
任意保険の種類、オプションで免責補償とロードサービス
レンタルバイクを利用する際は、基本料金の中に任意保険が付帯されています。対人、対物事故、人身傷害の場合には、この保険が適用されます。
しかしながら、自損事故でバイクが壊れてしまったり、傷をつけてしまったりした場合、修理費用を自己負担しなければなりません。このことは念頭に入れておいてください。
もちろん、オプションの保険に付帯している「免責補償」によってレンタルした車両の修理費用が免除されたりします。
また、ロードサービスも追加可能ですので、万が一事故を起こした場合でもレッカーサービスを利用することができます。特に遠出する場合、加入しておくことをおすすめします。
レンタル費用の中にロードサービスが付帯されているプランもあります。レンタルする際、確認しておきましょう。
一方、大手の保険会社が提供している「ワンデー保険」というものがありますが、これは自動車を対象にしたもので、レンタルバイクには適用されません。
自己負担になってしまうケース
当て逃げされた場合、レンタルバイクの修理費用は全額自己負担になってしまいます。
それによって、損傷負った車両があれば、その修理費用も負担しなければならなくなります。
立ちゴケした場合の負担はどうなるのか
立ちゴケした場合の自己負担額は、レンタル店舗によって大きく異なります。全額負担のところもあれば、免責の上限金額が決まっている店舗もあります。
発進時や停車時に一度でも転倒をしてしまい、車両に傷をつけてしまったら、高額な修理費用を請求されることがあります。
特に、この立ちゴケについては、店舗でレンタルする前の事前説明の際、よく確認するようしてください。
もし、足つきに不安のある車両をレンタルするような場合には、立ちゴケしても全額補償負担してくれる店舗だと、安心してレンタルできます。
キャンセルするにはどうしたらよいか?
せっかく楽しみにして、バイクのレンタルも、天候不順や自己都合によりキャンセルする場合には、必ずネットや電話連絡で事前にその旨を申し入れをすれば、キャンセル料が発生しない場合があります。
これも、店舗によって、3日前までならOKだったり、当日でもOKだったりとキャンセル料が発生するタイミングが異なります。あらかじめ確認しておきましょう。
無断キャンセルや度重なるキャンセルで悪質と判断された場合、レンタルできなくなる場合があります。ご注意ください。
ライダーとして常識ある対応を心掛けて、相手の迷惑にならないように努めましょう。
レンタルバイクのメリット
バイクを購入すると、自動車と同様、税金や保険、車検(250cc以上の車両)やメンテナンス費、駐輪代など購入後は、維持費用がかかってきます。
好きなバイクを購入するということは、維持費用も考えた上で決断したかと思います。
でも、レンタルバイクの場合、好きな時に、好きな時間だけ、原付から大型バイク、また国産から外国車まで幅広く、気軽に乗ることができます。
特に、週末や限定期間しか乗らない方にとっては、レンタルした方が、実際、購入するよりも安くなるケースもあります。
例えば、400ccクラスを月4回レンタルした場合、6~8万円程度です。春秋シーズンの各3ヶ月、計24回分のレンタル費用は36~48万円です。
所有した場合には、維持費用(税金、保険、車検代、駐輪代、メンテナンス費、盗難防止商品代など)がかかってきます。乗り出し価格は、70~80万円です。
年間数日間しか乗らないなら、所有するよりもレンタルした方が安く済みます。
お目当てのバイクの購入を検討した場合、販売店で試乗させてもらっても、短時間のため、その車両の良し悪しを即座に判断することは、とても難しいことです。
そこで、購入後の失敗を防ぐためにも、レンタルバイクを利用してから、じっくり検討しても遅くはありません。
レンタルバイクのメリットは6点あります。
・乗りたいバイクや最新モデルのバイクを安くレンタルできる
・原付から大型バイクまで幅広いラインナップから選択することが可能
・購入検討のバイクをレンタルして納得いくまで乗り回せる
・チョイ乗り(レンタルは最低4時間)でも気軽に乗れる
・維持費がかからない。
・自宅に車庫がなくてもレンタルなら大丈夫
レンタルバイクのデメリット
レンタルバイクはメリットばかりではありません。レンタカーと同様、車両を返却する際には、ガソリン満タン返しは当たり前です。
レンタルする際は、距離にもよりますが、ガソリン代が別にかかることも念頭に入れておくと、おおよそ総費用のメドがつきます。
また、特にレンタル車両なので、立ちごけした時の修理費の負担がどれくらいなのか、レンタル会社に必ず確認する必要があります。
別途保証料を支払えば、免責ゼロ(自己負担なし)の場合もあれば、車両代金の数パーセントを自己負担金として支払うケースもあります。
特に、初めて跨る車両で足つきがあまりよくない(つま先立ち)バイクは遠慮しておいた方が無難かもしれません。
憧れの車両に跨ったものの、立ちごけしてしまい、自腹を支払うことになっては、バイクの楽しみを存分に味わうことはできません。十分注意してレンタルバイクを楽しみましょう。
レンタルバイクのデメリットは6点あります。
・レンタルするには必ず予約が必要なので、空きがなければお目当ての車両は借りられない
・レンタルバイクを店舗まで取りに行かなければならない
・レンタル店によって補償保障内容が異なるので、要注意!
・レンタル時間が決まっているので、返却が遅れると超過料金がかかる
・車の(格安)レンタカー料金と比べても、レンタルバイクの料金は意外に高い
・ノーマル車両なので、オプションがついていない。
メーカーと専業店でレンタルした場合の比較
バイクをレンタルする場合、大きく分けて2種類あります。
・バイクメーカーが自社ブランドの販売網を活用したレンタルサービス事業
・国産外車問わず、多種多様なメーカー車両取り扱うレンタル専業店
バイクをレンタルする場合、レンタル専業店が先駆者でした。
しかしながら、近年はメーカーが販売網を活かして、独自にバイクレンタルを始めた結果、競争が激化してきました。
すでにメーカーが決まっている場合には、そこからレンタルすると、より深い知識や情報を得られたり、また購入時の特典等もある可能性があるので、おすすめします。
一方、とにかく、いろんなタイプのバイクを乗ってみたい方とっては、レンタル専業店で乗り比べてみると、いいかもしれません。
近場へツーリングに行く際にも、朝からレンタルして店舗の営業時間内に戻ってくれば、プチツーリングも気軽に楽しめちゃいます。
そこで、各メーカーと専業店の基本情報と新しいバイクサービスについてご紹介します。
【各メーカーと専業店の基本内容】
貸出先 | 予約方法 | 決済方法 | キャンセル | 保険 | その他 |
ホンダ | インターネットより予約 | クレジットカード | 出発前日13:00まで無料 以降全額負担 | 基本利用料金に任意保険、ロードサービス付帯 | |
ヤマハ | インターネットより予約 | クレジットカード | 出発2日前まで無料 前日50%負担 当日全額負担 | 基本利用料金に任意保険、ロードサービス付帯 | 全車ETC装備 ヘルメット・グローブ有料レンタル |
カワサキ
kUsed&Rental TOKYO モトオークレンタルサービス
|
インターネットもしくはフリーダイヤル | クレジットカード、現金、店舗提携のクレジットカード | 出発前日の23:59まで無料 当日は50%負担 | 基本利用料金に任意保険付帯 | 店舗によりレンタル対応している。長期レンタル可能 |
Rental819 | インターネットもしくは総合案内ダイヤル | クレジットカード、2回目以降は現金支払いも可能 | 出発当日でもキャンセル一切なし※WEB総合案内への連絡必須 | 基本利用料金に任意保険、盗難補償(時価額50%迄)、ロードサービス付帯 | 月額固定料金でお得にレンタルできる年間会員制度あり |
※スズキは、各販売店自体でレンタルサービスを実施している店舗があります。
各メーカーと専業店の特徴について
ホンダ
【サイト名】「Honda GO BIKE RENTAL」
【URL】 https://hondago-bikerental.jp/
【画像:ホンダドリーム葛西店】
車両保険:レンタル車両が車両本体価格の20%未満の場合には、車両保険が適用されないので、自己負担金は発生します。
オプションの車両保険+安心保障GO(車両保険でカバーし切れない営業補償など)を加入すれば、立ちごけした場合でも、自己負担はゼロです!
ヤマハ
【サイト名】「ヤマハ バイクレンタル」
【URL】 https://bike-rental.yamaha-motor.co.jp/
【画像:YSP船橋店、同店のレンタルバイク各車両】
免責オプション:転倒等での損傷により、レンタル車両の修理が必要になった場合、レンタル車両の修理金額(免責金額)が免除される制度
安心補償プラス:免責オプションに追加で加入することで、レンタル車両が利用できなくなった場合に発生する「営業補償」が免除されます。※免責オプションへの加入が必須
カワサキ
【サイト名】「K Used & Rental TOKYO」
【URL】 https://www.kawasaki-usedrental.net/
カワサキモーターサイクル販売元のカワサキモータースジャパンが運営しているレンタルショップです。
車両免責補償制度:レンタルしたバイクを破損させた場合、免責額を超えた修理代の賠償を免除する有料オプションの制度(※保険ではありません)
但し、立ちごけ、自損事故の場合は加入していたとしても適用外となります。
Rental819(レンタル819)
【サイト名】「Rental819」
【URL】https://www.rental819.com/
【画像:レンタル819 お台場店】
国内最大規模のネットワーク(国内158店舗、3,000車両以上)※2021年12月時点
オプション車両補償は、バイクのクラス(排気量により区分)により1,500~3,800円/日免責は1~10万円
但し、車両補償に加入されている場合でも、営業補償負担を別途支払う場合があります。
レンタルバイクの修理費用算出方法を全国一律にした転倒損害基準あり。
マイガレ倶楽部
通常会員の場合は都度レンタル料金をお支払うが、この倶楽部の会員に加入すれば、月額固定会費でレンタル料がカバーされるので都度のレンタル料のお支払いなくお得な制度です。
但し、年間契約(入会金:12,000円)となり、各コースによってレンタル可能回数があります。オプションは別途有料となります。
その他
2りんかん「レンタルバイク」 URL https://2rinkan.jp/rentalbike/
レンタルバイクジャパン URL https://www.rentalbike.co.jp/pricelist
新しいレンタルバイクサービス「ベストBike」
【URL】https://bestbike.co.jp/
24時間365日、駅前や空港でバイクに乗れるサービスを提供!(セルフレンタルシステム)
申し込みから返却の流れ
バイクをレンタルするのに必要なやり取りと手続きは、すべてWEBサイトで行います。
ユーザーは、同サイトに「免許証の画像」を送信して会員登録を済ませる。
利用日時、借りたいバイク、借りる場所(指定バイク駐車場)を予約。
料金はクレジットカードまたは銀行振込みで決済。
駐車場には利用開始時刻までにバイクが搬入され、レンタルユーザーはメールで知らされた暗証番号をもとに、キーボックスから鍵を入手し、バイクが借りられる仕組みです。
返却の際には、燃料を満タンにしてから、借りた駐車場にバイクを駐車する。
鍵をキーボックスに封入し、駐車したバイクの写真を専用Webサイトへ送信する。
これで返却が完了です。
現状、WEBサイトを拝見した限りでは、バイクのラインナップは限られているようです。
今後同社は、個人所有のバイクを借りたいユーザーへレンタルする「シェアリング」サービスを充実させて、新しいレンタルの形を普及させていくようです。
今後の動向に期待したいと思います。
まとめ
自動車にはレンタカーが普及浸透しているように、近年バイクもレンタルできる店舗が増加し、気軽にバイクの楽しみを味わうことができるようになりました。
バイクをレンタルする方法は簡単!インターネットから直接申し込みをしたり、専用の電話番号へ連絡すれば、すぐに予約できます。
レンタルバイクのメリットやデメリットを考えた上で、十分注意してレンタルバイクを楽しみましょう。
バイクをレンタルして楽しむだけでなく、所有しているバイクを乗らない間はシェアリングすることも今後は益々増えてくるでしょう。
所有する時代からレンタルやシェアリングする時代へと、今後も変化の波が押し寄せて、どんどん新しいサービスが生まれてくることに期待したいと思います。